「どのような方とお付き合いされていますか?」
「他人と上手に付き合う方法!」
【はじめに】
皆様は普段どのような方とお付き合いをされていますか。私たちの生活には、お友達や恋人、仕事の取引先など様々な人間が関係してきます。何気なく私たちはこれらの人々と関係をもっていますが、思っている以上に周囲が与える影響は大きいものです。
例えば、私という人間の評価は周りの人々が決めます。そのため、いくら私が自分を善人だと言っても、周りの評価が悪ければ私は「悪人」と呼ばれます。しかし、私が自分自身を悪と評価していても周りが「善人」と評価すれば、善人として知れ渡ります。 また、何かで失敗した時、助けるか助けないかを判断するのも周りの人々です。助けてくれる人が多ければ問題はすぐに解決しますが、助けてくれる人が少なければすぐに終わらせることが出来ません。
このように私という人間の生活は周囲の人々の影響によっ左右されることがあります。そのため、周囲の人との関係は良いものとなるように慎重にお付き合いする必要があります。
ではどのように人付き合いをしたら良いのでしょうか。
本日は『六方礼経(ろっぽうらいきょう)』(正しくは『仏説尸迦羅越六方礼経(ぶっせつしからおつろっぽうらいきょう)』)というお経の内容から他人と付き合う方法について仏教の立場から考えてみたいと思います。
【六方礼経】
『六方礼経』の内容を簡単に述べると次の通りです。
今から約二五〇〇年前のインドでのお話です。長者の子であった「シンガーラカ(尸迦羅越(しからおつ))」は、毎朝早くに起きて身なりを整えたら、東・南・西・北・地(下)・天(上)の六つの方向に対して礼拝(らいはい)(頭を下げて祈る作法)をしていました。仏教を開いた人物である「お釈迦(しゃか)様(さま)」は托鉢(たくはつ)修行(しゅぎょう)の途中でこの六方礼(六方を礼拝)をするシンガーラカをみました。
お釈迦様はシンガーラカにむかって、「なぜ六方礼をしているのですか。」と尋ねられました。これに対して、シンガーラカは「父が生前に六方礼をするように教えられたのです。何のために行っているのかはわかりませんが、亡き父に言われたので続けています。」と答えました。これを聞いたお釈迦様が「あなたのお父様が六方礼をするように教えたのは、ただその方向を礼拝することではないでしょう。」と言われると、シンガーラカは「どうか、私のために六方礼の意味を教えてください。」とお釈迦様に懇願(こんがん)しました。
そこでお釈迦様は善人と悪人の特徴を示し、悪人とは距離を置くように勧めました。そのうえで、「東を礼拝するときは〝親あるいは子〟、南を礼拝するときは〝師あるいは弟子〟、西を礼拝するときは〝夫あるいは妻〟、北を礼拝するときは〝友人〟、地を礼拝するときは〝主人あるいは使用人〟、天を礼拝するときは〝修行僧あるいは一般の人〟を思いなさい。このようにすれば父が教えた六方礼を理解したことになるでしょう。そして、これが裕福な生活を送る方法です。」と示されました。
シンガーラカはお釈迦様のお話に納得し、仏教の信者となりました。
【敬意を示す】
以上が、『六方礼経』の主な内容となります。
「礼拝」は頭を伏して祈る作法なので、相手に対して敬意を示す作法だと言えます。シンガーラカは六方礼を毎日していたので、毎日これらの人々に敬意を示すことになります。敬意を示し、相手を尊敬することが出来れば、自ずと相手のために正しい行いができるようになります。相手が善人ならば、自分の行動に感謝し、それに応えてお返しをしたいと思います。
このように自分と相手が互いを思いやる気持ちによって支え合うことが出来ます。するとより多くの方々に敬意を示し、正しい行いをすればさらに自分の周りに人が集まり、経営や生活が上手く行き、裕福な生活が送れるようになります。つまり、「先ずは自分が相手を思う善人であるように努力することが大切だ」と言えるでしょう。そのため、お釈迦様は形だけ礼拝するのではなく、相手を思いながら礼拝することを説いたのです。しかし、関係が広がることで敬意を無視したり、お金目的で近づいてくる方もいます。お釈迦様は悪人とは距離を置くように説いたのは、そういった人も集まって来るからと考えられます。
お釈迦様が説いた六方礼の人々を言い替えると「東は〝家族〟」「南は〝先生や生徒〟」「西は〝愛する人〟」「北は〝友人〟」「地は〝上司や部下〟」「天は〝尊敬する人〟」と言えるでしょう。
生きている限り私たちは六方礼で示された人々との関係が続きます。そのため、これらの人々を大切に思い良い関係を作る必要があるのです。
お釈迦様が説いた六方礼は富豪であったシンガーラカの父から学んだことを基にしているので、六方礼は「裕福な生活を送る方法」であると説きましたが、この教えは幸せな人生を作る方法の一つでもあると私は考えます。
常に善人であろうと努力して悪人との距離を置くことで、家族関係が良くなり、良い友人が増えます。すると、困ったときに助けてくれる人も自然に増え、人生も楽しいものとなり、幸せな人生につながって行くのではないでしょうか。
家族や友人と言った身近な人々に敬意を払うことから始めてください。近くの人々から良いつながりの和を広げれば、自分も含めて人生がさらに良い方向を向くのではないでしょうか。
「他人と上手に付き合う方法!」
【はじめに】
皆様は普段どのような方とお付き合いをされていますか。私たちの生活には、お友達や恋人、仕事の取引先など様々な人間が関係してきます。何気なく私たちはこれらの人々と関係をもっていますが、思っている以上に周囲が与える影響は大きいものです。
例えば、私という人間の評価は周りの人々が決めます。そのため、いくら私が自分を善人だと言っても、周りの評価が悪ければ私は「悪人」と呼ばれます。しかし、私が自分自身を悪と評価していても周りが「善人」と評価すれば、善人として知れ渡ります。 また、何かで失敗した時、助けるか助けないかを判断するのも周りの人々です。助けてくれる人が多ければ問題はすぐに解決しますが、助けてくれる人が少なければすぐに終わらせることが出来ません。
このように私という人間の生活は周囲の人々の影響によっ左右されることがあります。そのため、周囲の人との関係は良いものとなるように慎重にお付き合いする必要があります。
ではどのように人付き合いをしたら良いのでしょうか。
本日は『六方礼経(ろっぽうらいきょう)』(正しくは『仏説尸迦羅越六方礼経(ぶっせつしからおつろっぽうらいきょう)』)というお経の内容から他人と付き合う方法について仏教の立場から考えてみたいと思います。
【六方礼経】
『六方礼経』の内容を簡単に述べると次の通りです。
今から約二五〇〇年前のインドでのお話です。長者の子であった「シンガーラカ(尸迦羅越(しからおつ))」は、毎朝早くに起きて身なりを整えたら、東・南・西・北・地(下)・天(上)の六つの方向に対して礼拝(らいはい)(頭を下げて祈る作法)をしていました。仏教を開いた人物である「お釈迦(しゃか)様(さま)」は托鉢(たくはつ)修行(しゅぎょう)の途中でこの六方礼(六方を礼拝)をするシンガーラカをみました。
お釈迦様はシンガーラカにむかって、「なぜ六方礼をしているのですか。」と尋ねられました。これに対して、シンガーラカは「父が生前に六方礼をするように教えられたのです。何のために行っているのかはわかりませんが、亡き父に言われたので続けています。」と答えました。これを聞いたお釈迦様が「あなたのお父様が六方礼をするように教えたのは、ただその方向を礼拝することではないでしょう。」と言われると、シンガーラカは「どうか、私のために六方礼の意味を教えてください。」とお釈迦様に懇願(こんがん)しました。
そこでお釈迦様は善人と悪人の特徴を示し、悪人とは距離を置くように勧めました。そのうえで、「東を礼拝するときは〝親あるいは子〟、南を礼拝するときは〝師あるいは弟子〟、西を礼拝するときは〝夫あるいは妻〟、北を礼拝するときは〝友人〟、地を礼拝するときは〝主人あるいは使用人〟、天を礼拝するときは〝修行僧あるいは一般の人〟を思いなさい。このようにすれば父が教えた六方礼を理解したことになるでしょう。そして、これが裕福な生活を送る方法です。」と示されました。
シンガーラカはお釈迦様のお話に納得し、仏教の信者となりました。
【敬意を示す】
以上が、『六方礼経』の主な内容となります。
「礼拝」は頭を伏して祈る作法なので、相手に対して敬意を示す作法だと言えます。シンガーラカは六方礼を毎日していたので、毎日これらの人々に敬意を示すことになります。敬意を示し、相手を尊敬することが出来れば、自ずと相手のために正しい行いができるようになります。相手が善人ならば、自分の行動に感謝し、それに応えてお返しをしたいと思います。
このように自分と相手が互いを思いやる気持ちによって支え合うことが出来ます。するとより多くの方々に敬意を示し、正しい行いをすればさらに自分の周りに人が集まり、経営や生活が上手く行き、裕福な生活が送れるようになります。つまり、「先ずは自分が相手を思う善人であるように努力することが大切だ」と言えるでしょう。そのため、お釈迦様は形だけ礼拝するのではなく、相手を思いながら礼拝することを説いたのです。しかし、関係が広がることで敬意を無視したり、お金目的で近づいてくる方もいます。お釈迦様は悪人とは距離を置くように説いたのは、そういった人も集まって来るからと考えられます。
お釈迦様が説いた六方礼の人々を言い替えると「東は〝家族〟」「南は〝先生や生徒〟」「西は〝愛する人〟」「北は〝友人〟」「地は〝上司や部下〟」「天は〝尊敬する人〟」と言えるでしょう。
生きている限り私たちは六方礼で示された人々との関係が続きます。そのため、これらの人々を大切に思い良い関係を作る必要があるのです。
お釈迦様が説いた六方礼は富豪であったシンガーラカの父から学んだことを基にしているので、六方礼は「裕福な生活を送る方法」であると説きましたが、この教えは幸せな人生を作る方法の一つでもあると私は考えます。
常に善人であろうと努力して悪人との距離を置くことで、家族関係が良くなり、良い友人が増えます。すると、困ったときに助けてくれる人も自然に増え、人生も楽しいものとなり、幸せな人生につながって行くのではないでしょうか。
家族や友人と言った身近な人々に敬意を払うことから始めてください。近くの人々から良いつながりの和を広げれば、自分も含めて人生がさらに良い方向を向くのではないでしょうか。





